諸行無常」カテゴリーアーカイブ

暮れ

時間とは波のことであって すなわちそれは光のことでもある。 わたしたちは波打ち際にいて 星を数えている。 バラバラに壊れたものを もういちど拾い集めて 丁寧に繋ぎ合わせて ほぼそっくりに戻そうとしている。 見かけは何も違 … 続きを読む

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無言

寒さは ストレスのひとつ。 ヤンガルバレスクの サックスのように どこまでも青く届いて 冷たく落ちてゆけば いいのだけれど。 我々は生きなければならない。 それが使命というもの。 だから冬は ストレスがひとつ多い。 浴槽 … 続きを読む

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増減

冬が進むと青空が増える。 そして寒い日が増える。 色々なことが増えてゆくことに 私たちは敏感に反応するけれど、 どんどん減ってゆくことに対しては 無頓着なものである。 多くのことの総量は同じで 一方が増えれば一方が減る … 続きを読む

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師走

人はとても細い糸で繋がっている。 十二月にもなると そのようなことを考えるようになる。 風の冷たさが 想いの矢印を 内側に向けるのだろう。 寒い朝、 目覚まし時計は けたたましく私のことを 眠りの底から引きずり出し、 私 … 続きを読む

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Satori

世界は黄色く それは風によって移動する。 カサカサと音を立てて 道路に渦巻いている。 ずっと昔、「Satori」という名前の スクリーンセーバーがあった。 サイケデリックな波紋が 画面の中をうごめいていた。 そんな感じを … 続きを読む

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想像の先

しばらく前に那覇に行った。 沖縄は初めてだった。 当たり前だけれど空気の感触が まったく違って 日本だけれど日本ではない気分になった。 どこか遠いアジアの国に来たみたいだった。 それはテレビで見たり、 話に聞いたりしてい … 続きを読む

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おもちゃ

あまりおもちゃを持たない子供だった と記憶している。 次男だったし、田舎すぎておもちゃ屋と いうものがほとんどなかった。 隣町に行けばあったが、 父親は私が5歳の時に トヨタのパブリカを買うまで 車を持たなかったので、 … 続きを読む

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見えない世界

ソーシャルネットサービスというものが 私たちの目の前に現れて もう随分長い時間が経った。 私はそれが好きで ずっと昔にあったBBSのように 自分の持っている世界を 拡張してくれるように感じて 関わりあってきた。 しかし、 … 続きを読む

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対峙

何も変わってはいないが 何かが変わったような気がする時、 何もかもが固定されておらず 常に変化しているということに気付く。 私たちは波打ち際に居て、 満ち引きのやりとりに 弄ばれているのである。 十一月も半分を過ぎたなら … 続きを読む

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別緑色世界

夜のスーパーに万願寺とうがらしがあった。 私はそれを手に取って眺めていた。 外は雨が降っていた。 パックに入って山積みになったそれは 鮮やかな緑色であった。 緑は光をエネルギーに変える力を持っている。 まるでソーラーパネ … 続きを読む

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