諸行無常」カテゴリーアーカイブ

想像力の信憑性

だいたい一本に一花か二花 桜が咲いている。 安定しないのが春というものだとしても 雨粒は落下し 冷たく黒く沈んだ空 煙突の煙は南に長くたなびいている。 地球はターンテーブルのように回転し 私たちのうたを再生する。 様々な … 続きを読む

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春はどこに来るのか

去年の春を覚えているか というとちょっと怪しい。 私は去年の春に何を想い何をしていたのか 全然思い出せない。 存在というのは希薄なものだ。 宇宙の暗闇に 黒い点を打ったように存在し、 何とも関連を持っていなければ そこに … 続きを読む

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寿命

十年が過ぎると たいがいのものは壊れる。 機械は動かなくなる。 そういうふうになっている。 たぶんそれは、作る側が 十年ももてばいいだろうと 思って作っているからだろう。 もちろんそれを構成する部品の 供給期間を設ける上 … 続きを読む

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弥生

三月になった。 月末には桜が咲くのだと 気象予報士は 相変わらずテレビジョンの 四角い枠の中で言っている。 私も そうだ桜が咲くのだろう なにせ三月だから そう思っている。 当たり前のことを 権威のバトンを持つ人が言うと … 続きを読む

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淡い日々

季節の変わり目というのは 実のところ大変なせめぎ合いで 冷たいものと暖かいものとの 戦いなのだけれど、 私はなぜかそれを淡く感じ取る。 気圧の変化が 私を眠りに誘うからかもしれない。 春先には夢をたくさん見る。 ディテー … 続きを読む

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ほんとうのこと

「ほんとう」はいつか嘘になる。 そのことを私たちは知ってしまった。 だから私たちは 「ほんとう」を求める人になった。 あの日を境に 新聞を取るのをやめた。 テレビの言うことを信用しなくなった。 そして外に出るようになった … 続きを読む

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揺れる時間

ピアノを習っていると 自分について知らなかったこと 意識していなかったことを 色々と知ることになる。 それが面白くて ピアノを弾いている。 誰かに何かを伝えたいわけでも 自己表現をしたいわけでもない。 それは延々と走り続 … 続きを読む

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夕暮れの意味

休みの日にベランダに立って 冬の日が暮れてゆくのを見ていた。 太陽はオレンジ色で山の上にあった。 何度も、何度も見た景色だけれど、 いつでも私は変わっているから 私と太陽の関係もまた変わっている。 私が見えているものは、 … 続きを読む

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やさしい暴力

あらゆる暴力が世の中にはある。 そのようなことに人々は気づいておらず、 自分が傷ついて血を流しているのに 何も手当をしないで、足を引きずりながら 荒野を歩いていたりする。 殴られることだけが暴力ではない。 友達に無視され … 続きを読む

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小さな地球儀を持っている。 くるくると回しながら何だか不思議な気持ちになる。 私はこんな玉の上に住んでいるのに、 地球の引力のせいで、 まるで平らなところに居るような気がしている。 年末から少しイタリアに行っていた。 「 … 続きを読む

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