投稿者「ino」のアーカイブ

愛着

パソコンの寿命はどのくらいだろう。 ずっと昔は2年くらいだと思っていたが、 この頃は性能も行き着いた感もあって 何か新しいことをしようと思わなければ ずいぶんと長く持つようになった。 つい最近まで使っていたiMacは 1 … 続きを読む

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地上の歩き方

正しい歩き方とは まず、かかとから地面に着地し、 その後、小指に向けて体重を移動し そして親指から抜ける というのを繰り返すことである。 地面を掻くようにして前に進む。 私がそれを知ったのは つい最近のことだった。 それ … 続きを読む

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できるできない

楽器でもスポーツでも料理でも どんなことも上手くできる人は 最初からできているのだと 思えるのだけれど、それは 体を動かす方法が 最初から正しかったのだと思う。 弾く、叩く。 歩く、走る、蹴る。 見る、読む、聞く、話す。 … 続きを読む

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ブログ

かつて「ブログ」というものがあった。 この国において 「ブログ」というのは読むものというより むしろ書くもので、それは日記のようなものだった。 著名人が書くものを そのファンが集中的に読むということはあったにせよ 大部分 … 続きを読む

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言語

言葉は便利だからできたのだろう。しかし、伝達の性能としては細い細い一本の道でしかないと私は思う。それが、通信、というものである。たとえば、ファイルをインターネットで送るのであれば、ファイルは紐のように分割されて、少しづつ … 続きを読む

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記憶の雨

思い起こしてみると記憶に残っている風景はいつも雨が降っている。茶色く濁った川がごうごうと流れていて私は傘を差している。晴れた日の記憶がドーナツのわっかのように抜け落ちている。トタン屋根に落ちる雨は歌をうたっている。そして … 続きを読む

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借用

等圧線のドレープが見えてくると雨の季節が近づいていることがわかる。そうして進んでゆくように見えて実は戻ってゆくのかもしれない。私たちは生まれてからたくさんのものを手に入れるが、やがてたくさんのものを返してゆく。いっぺんに … 続きを読む

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想像力

先天的に才能を持っているひとの訓練方法は万人に適用できるものではない。つまり、ただひたすら同じことを繰り返してもたいして能力は向上しないのではないかと思う。ひたすら素振りを1万回繰り返しても凡人にホームランは打てない。「 … 続きを読む

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二〇一八

ずいぶんと 流れたのは 川なのか 時間なのか わたしには分からないけれど、 決して遠くまできたわけではなくて 川に流れる水が いつも同じ水に見えるように 何も変わっていないように見えて 私は川の淵に立って 流れてゆくもの … 続きを読む

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ヴェニス

ヴェネツィアに行っていた。 夏のヴェネツィアのことを知りたかった。 イメージすることは どんな場合も経験にかなわない。 想像力がうまく働くのは しっかりと経験を持っていることが必要なのだ。 ゲットーの広場に風が吹いていた … 続きを読む

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