投稿者「ino」のアーカイブ

小さな問題

生きてゆく上で大きな問題を 解決するのは難しいけれど、 実際に効果があるのは小さな問題を 取り除くことではないか。 そんなことをこの頃よく思う。 通る時にいつも避けなければならないような 邪魔な荷物をどけ、 重いドアは開 … 続きを読む

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師走

いつもばたばたしているような気がする。 あっという間に師走になってしまって あれ? おかしいなと思っている。 私にとって準備万端ということは どんな時もないのだろうと思う。 さて。

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言葉

言葉がぶくぶくと湧いて出てくるような そんな経験をしたことはなくて 捻り出す感じでものを書いているが、 なぜそうなのかについて あまりよく考えたことがなくて、 そうなんだから、そうなのだろうと 単純に捉えている。 しかし … 続きを読む

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眼鏡

九月になった。 今年は蝉が鳴き止むのが早い気がする。 発音していた全個体が亡くなって 失われたのだと考えると 秋の訪れというのは随分罪深いと思う。 眼鏡は体の一部じゃないと 誰かが歌っていたが、二本目の眼鏡を作った。 「 … 続きを読む

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温度

八月になって立秋も過ぎた。 太陽の傾きは増して残暑の光。 しかし南から吹く風は灼熱を運んでくる。 人間が許容できる「温度」は狭い。 四十一度の風呂には入れるが、 四十五度の風呂は熱すぎて入れない。 三十六度の体温は平熱だ … 続きを読む

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夢の夢

ぼんやりしているうちに 七月も半分過ぎてしまって 林では蝉が鳴いており 体温くらいの気温が続いたりして 間違いなく夏なのである。 しかしどうも私は これを夏だと認めたくないような そんな気持ちを持っているようだ。 人工的 … 続きを読む

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梅雨

梅雨に入ったとみられる 予報士は四角い画面の中で言う。 しばらく前から雨が続いていたから 雨の季節だということは十分わかっている。 しかし予報士のこの宣言が 世の中には必要なのだろう。 ひとは全てのことに名前をつける。 … 続きを読む

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企み

小説には企みがあるのだという。 私はその企みがよく分からない。 「この小説はこういう企みをもって書かれている」 と人から聞いて初めて、へぇそうなんだと思う。 そういうのを「全然小説が読めていない」 と言うのだそうだ。 私 … 続きを読む

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帽子

イタリア人はみんな きっと素敵な帽子を被っているだろう。 そう思ってイタリアに行ったが、 ほとんど誰も被っていなかった。 たまに見かける帽子の人は旅行者ばかり。 日本人は歳を重ねると帽子を被るようになる。 これはだいたい … 続きを読む

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静寂

ときどき静寂について考える。 田舎に帰って実家で眠ったのは もう思い出せないほど昔のことになっている。 この頃は実家に帰っても 泊まることはなく、近くのホテルに 泊まっているからだ。 歳をとって両親が死んでしまうと 実家 … 続きを読む

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