晴れた朝、日曜日。洗濯をして空に掲げる。
青い空、高い雲。
肌に触れる空気がひんやりとして気持ちが良い。
しばらく前から、洗濯物を吊り下げるハンガーの
ピンチがひとつ壊れている。
プラスチック製のものは弱いから、壊れるのが普通なのだろう、
最近はステンレス製のピンチが付いている商品もあるようだ。
左右のピンチで、ひとつの洗濯物の両端をとめて干しているので、
ひとつピンチが壊れると、ひとつ干せる洗濯物が少なくなる。
しかし、対になっていないと、役に立たないことってたくさんあるなと思う。
自転車の車輪もそうだし、人の手や、足や、目や、鼻の穴まで対になっている。
機能的なものなのか、それともふたつの方がバランスが良いということなのか、
僕にはわからないけれど。
そういえば、男と女は対なのだろうか。
ふたつが揃わないと種が保てないという点においてこれも対なのだろう。
僕は、ひとつのピンチに、靴下を背中合わせにして無理矢理吊した。
さて、珈琲いれよ。

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