目を閉じると寝てしまう

朝が燃えていて、それなのに冷たかった。
慣らされてはいけない。
そういうものだと思ってしまうと、時間が折りたたまれる。
遠くの星も、近くの塵も同じように輝いて、
願い事を叶える光に見えてしまう。
ある程度の距離を超えると、もう手が届かないことに変わりはない。
それがいったい何だっていうの。
君は、そう言うかもしれない。
何でもないよ。
でも何でもないことは、何にも無いこととは違うんだ。
こうやって、太陽にあぶり出された景色が
脳が作り出す電気的な夢と、どう違うのか
説明がつかないだろう。
説明なんかつきゃしないさ、それもまた夢だもの。
とにかく風呂に入って、それから眠ることだ。
あたためることが必要なんだ。
卵と同じようにね。

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