落下する火曜日は窓を閉めて

夜は冷気。
叫び出したい衝動を抑えて、変わりかけた信号に飛び込み
まとわりつこうとする闇を振り払った。
明るいとか、暗いとか、そんな相対的な概念は意味がない。
必要か、それとも不要かそれだけだ。頼る物なんてない。
写真を整理していたら、空の写真ばかりだった。
空に恋いしているわけではなくて、僕には空しかないのだ。
当事者には何も解決できない。
それは自分の背中を見ることができないのと同じ。
当事者でなければ分からないことも、
当事者だから分からないことも、同じくらいある。
流動的でよい。僕にはそれしかないのだ。
疲弊した夜には血の匂いがするから、遠くにはゆけない。
夢のない話をしたくはないのに。
しかし、誰も夢を語らないのはどういう事だろう。
夢のない人の中にいると、自分もまた夢のない人になる。
利益とか、価値とか、責任とか、線引きとか
そんなことばかり考えている間に、大切にすべきことの
目の前を乗り越して、夜の向こう側に行ってしまうだろう。
今日、コンピューターのメモリを買った。
4GBに増やしたら、iMacが少し快適になった。
私に増設するメモリはありませんか。

カテゴリー: 諸行無常 パーマリンク