流星群

流れ星は見ないことにしている。
と、いうより、僕には見えないのだ。
流れ星が見えたためしがない。
だから願い事も、考える必要がない。
体の芯に夜が染み込んで、
冷たくなるまで、ベランダで空を見上げていても、
たったひとつの流れ星も見えない。
月は輝いている。
明日が晴れならば、それでいいよ。
そう月に言ってみる。

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