見えない世界

ソーシャルネットサービスというものが
私たちの目の前に現れて
もう随分長い時間が経った。
私はそれが好きで
ずっと昔にあったBBSのように
自分の持っている世界を
拡張してくれるように感じて
関わりあってきた。
しかし、どうもこの頃そうではなさそうだ
と感じるようになった。
そこには何かしらの意図が働いている。
自分で選択しているかのように思えて
実はそうでもない。
タイムラインの川に
流れてくるもののほとんどは
自分が見たいと思っているものではない。
見せられている。
ほんの小さな不可解さと不快感を感じながら
まぁいいやと思って見る。
見る。見る。
それを繰り返していると、
少しずつ何かが
川底の泥のように溜まってゆくのが分かる。
それは届きそうに思えて
届かない残念さのようなものでもある。
私の見たいものは
いったい何だったのだろうか。

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