無題

特に何というわけではないが、
このところ
あたふたとしている。
あたふたとした毎日である。
言葉が少ないことは
よいことではないと思う。
そうして春の中である。

たくさん持っているつもりはないけれど、
日々、少しずつ持ち込んだものは
堆積する。
そして棄てるのが億劫なほどになる。
そういう状態になると、
何かを探すことが困難になる。
見当たらないことが多くなる。
何処かに埋もれているのは確かだが、
何もかも発掘しなければならなくなる。

行く先の道が細くなり、
脇道が少なくなり、
選択肢というものが極端に減ってゆくと、
無駄な荷物は
いや今まで必要だったからといって、
これからも必要なわけではないだろう。
おろして行った方がいいのだ。
山道を
登ったり下ったりする時には
荷物が少ない方がいいのだから。

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