だいたい三日間は調子が悪い。
管は真っ直ぐでもなく滑らかでもない。
いびつにできている。
日頃はそのいびつさを受け入れているし、
忘れようとしたりもする。
しかし、その白い液体を飲んでから
窮屈な台座にのせられて
自力で回らなければならないのは何故か。
現代は何も進化などしてはいない。
角度だけが変化し、
回転するのは人そのものなのだ。
ロボットで溢れた世の中など来ない。
何故なら形あるものは
カネがかかるからである。
自動車にしてもカメラにしても
もう何十年も前からあるけれど、
その値段というか
価値というものはほとんど変わっていない。
車が千円で買える世の中ならば、
沢山のロボットが街を歩く日が
来るのかもしれないけれど。
そんなことを台座の上で
指示に従って回りながら思った。
硝子の壁の向こう側に彼はいて、
マイクロフォンに向かって
私に指示をするのだ。
何を覗かれているのか
相変わらず私には分からないのである。
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