昼が一番長い日がやってきて
そして通り過ぎた。
相変わらずくるくると回る球体の上に
私たちは暮らしており、
太陽との関係が日々変化する。
それを季節と呼んでいるけれど、
それは移ろいというよりは
もっと宇宙的なことなのかもしれない
と空を見上げながら思う。
紙が薄いと
うちの古いスキャナはすぐに詰まって
がががががが
と鳴いて止まってしまう。
仕方が無いから、一枚ずつ手差しで
スキャンしているのだけれど、
内職仕事のようにはてどない。
そういえば昔、ガリ版刷りというものがあった。
ロウが塗られた原紙に鉄のペンでがりがり書いて、
インクをつけたローラーで
わら半紙に一枚一枚手刷りしたのだった。
全て手書きの文字で印刷されているというのは
今考えてみると、結構面白いことだと思う。
文字はもともと絵だったのだから、
言葉とは少し違ったものが
そこに乗っていたはずだし
わざわざ絵文字など使う必要はなかったのだ。
そう考えると、少し退化してしまった部分というのが
この世の中にはあるのだろうと思う。