テンション

テンションの高い人や物や事が苦手で、そういうものに出会うと
思わず後ずさりしてしまう。しかし、手っ取り早く他人に何かを伝える
というのはテンションが高くないと出来ないことなのかもしれないとも思う。
テレビドラマも、娯楽番組も、映画も、演劇も、歌唱を伴う音楽もみんな
テンションが高い。一段も二段も上のテンションでみんな話している。
小さい頃からテレビがあったせいで、そういうのがわりと普通だと思って
いたが、いつの日からか、それがどうも嘘っぽく見えるようになった。
前にも少し書いたけれど、たったひとつの本当なんて何処にもないことが
わかっていて、片方からの見方を一方的に高テンションで伝えられることに
違和感を感じたということかもしれない。
テレビ番組はなるべく静かなドキュメンタリーを見ることが多くなったし、
どちらかというと本を読むことと、ラジオを聞くことが増えた。
積極性というのを表明するには、やはり高いテンションで訴えなければ
ならないのだろう。あぁ苦手。

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