好奇心

変わってしまうのは
季節だけではないだろう。
コンピューターの
冷却ファンの音から開放されて
空の星が並んでいるのを
見上げていた。
それは、そうモノレールの駅の
上空だった。
暮れてゆくことによって、
星の輝きが見えるようになる。
星を見るためには
闇が必要なのだということ。
今週は、暖かくなるでしょう
そう、ゆみきさんは言うけれど
そんな気がしないのは
遠い街で働いているからだろうか。

珈琲をいつ頃から飲んでいたかについて
いつか書いたような気がする。
しかし、なぜ珈琲を飲むようになったのか
ということは書かなかったと思う。
分からないから。
あらゆる事には理由があるというけれど、
何か新しいことを始めるときの
理由がよく分からない。
好奇心というものだろうか。
体の奥に潜んでいて
私をコントロールしているものが
あるような気がするけれど、
蓋を開けてみるとそれは
何も入っていない筒のようなものかもしれない。
中に何が入っているのか
知ろうとしてはいけない、
知っても意味の無いこと。
科学的な根拠に基づいていないこと。
どうせそういうもので
私は動いている。

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