伝える

たとえば人に伝えたいことがあったとして、
それを伝えてどうするというのでしょう。
それが社会的なメッセージならば
表現するよりも実現することが重要でしょう。
そうでなければ、それは
ただそれは、そこにあればいいのではないでしょうか。
ひっそりと、そしてしっかりと。
伝えたいなどと、思わなくてもよくて。
受け取る人にとっては、意図など関係無くて
ただ目が離せなくなってしまうのです。
なぜならば、それは自分のことだからです。
普遍的なことに、自分と他者の壁など
すでにありはしないのですから。
それでも伝えたいなどと、
あなたは言うのでしょうか。
いいえ、知っています。
それは嘘です。
近頃、嘘つきが多くて困ります。
ある日、そういうことに気付いてしまいました。
扉が開く時というのは誰にでもあります。
はっと息をのんだのです。
分かりやすくったっていいですよ。
でも騙されませんよ、私は。
そう言っている時点で、私は私に騙されているのです。
どうです、とてもつまらないでしょう。
いいんです、いやよくありません。
どうせただの睡眠不足です。

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