スポーツが怖い

「スポーツ」と言われるものを
見るのもするのも好きではなかった。
突然そうなったのではなく、幼い頃から
そうなので、なぜそうなのか考えることも
なかった。
あらゆることには訳があり、
それをよく考えることが、
よりよい生き方に繋がる。
そう思って考えてみると、
私はスポーツが怖いのだと思う。
選手の剥き出しの闘争心というか、
それは野生的で、時々雄叫びを上げたりする。
そこに私は共感を持つことができず、
ただ恐ろしいと思うだけなのだ。
そんな相撲取りや野球選手や
そういう人たちを見て、どうしてみんな
面白いと思うのだろうか。
「戦い」というのは全般的にそのような
性質を持っていて、私にとっては
その戦いぶりが恐怖でしかないのだ。
もしかしたら、それを「技術」として
見るのであれば、もう少し楽しめるのかも
しれないが、なかなか難しい。
そう考えると、私はあらゆることを
怖いか怖く無いかの天秤にかけているのだ。
「恐怖」というものに対する
徹底した拒否が幼い時に作られたのだと思う。
そういうことがこの頃分かったところである。

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