梅雨に入ったとみられる
予報士は四角い画面の中で言う。
しばらく前から雨が続いていたから
雨の季節だということは十分わかっている。
しかし予報士のこの宣言が
世の中には必要なのだろう。
ひとは全てのことに名前をつける。
おかげでこうやって言葉によって
あらゆる事を伝えることができる。
見渡すかぎり、名前がついていないことは
ほとんどない。
だから何もかも言葉で伝えられるはずだが、
意外にそうでもないのは
名前が多すぎるせいで、適切な言葉を
選ばなければならないからだ。
何でも言い表せるようにしたことが
かえって色々な事を難しくしている。
例えば「愛」という言葉があるけれど、
この言葉をびったりと体に合った
洋服のように着こなせる人は
どのくらいいるだろう。
名前を考えた人と使う人は違う。
本当は自分の考えた言葉を使うべきなのだ。
勿論そんなことは不可能であることを
私も知ってはいるし、
そもそも自分で作った言葉は人に通じない。
だから結局、言葉で伝わっているのは
伝えたいことのせいぜい半分程度だ。
そう思って言葉の向こう側にあるものを
想像する必要があるだろう。
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