企み

小説には企みがあるのだという。
私はその企みがよく分からない。
「この小説はこういう企みをもって書かれている」
と人から聞いて初めて、へぇそうなんだと思う。
そういうのを「全然小説が読めていない」
と言うのだそうだ。
私は、文書を書く時も読む時も
「企み」を意識したことなどなかった。
世界は企みに溢れている。
困ったものだと私は思い途方にくれる。
日頃から色々なことを企んでいる人にしか
他人の「企み」に気付けないのではないだろうか。
日頃から「企む」習慣をつけよう
というのも何だか前向きでないような
気がするのである。

カテゴリー: 諸行無常 パーマリンク