言語

言葉は便利だからできたのだろう。
しかし、伝達の性能としては
細い細い一本の道でしかないと私は思う。
それが、通信、というものである。
たとえば、ファイルをインターネットで送るのであれば、
ファイルは紐のように分割されて、少しづつ
細い道を通して送られ、受信先で復元される。
一見これはとても普通のことに見えるけれど
一度ばらばらにしてからでないと送ることができず、
そっくり元どおりに復元できなければならない。
しかも、送っているのは言葉である。
人が話そうと思えば、話せる数字の言葉で送られている。
単純だけど不自由だなと思う。
そこにどうしても「時間」というものが必要になるから。
あらゆる翻訳を行う必要がなければ、
一瞬のうちに想いは伝達できるのに。

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