信頼

世の中で起きていることは
どんなことも奇蹟みたいなことだから
いちいち喜んだり悲しんだりしてもいいと思う。
そんなことを言うと
自分もずいぶんと遠くに来てしまったのだなと
つくづく思うのだけれど、
先輩の言うことはほとんど説法ですから
などと若人に言われると
あぁやっぱり自分は言葉で
大切なものを表すということに
向いていないのかもしれないと
思う毎日である。
技術ではなくて、技術に頼ろうとすることが
よくないのだと分析するけれど、
そんなこと、たぶんどうでもよくて
ひねたものの方が格好良く見えると思うように
作られているのだろう。
それは本意ではない。
心情のサンプルなんか差し出して見せなくても
そんなのはきっと分かる。
私は他者をもっと信頼すべきなのかもしれない。

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