こころ

できないことを
できるようにしたり、
苦手なことを
なんとか克服しようとしたり、
そんなことを
長い間してきたものだから
できることは何だったか
得意なことは何だったか
分からなくなってしまった。
一般的であることを
誰もが目指すような世の中だから
そういうものなのかもしれないが、
できないことを
できるようにする時間も
苦手なことを
克服するための時間も
もうほとんど無くなって
どっちも無理、
ということになってから初めて
できることをすればいいとか
得意なことをすればいいとか
そういうことに気付く。
いってみればそれは
遠回りをして
家に帰るのと
あまりかわらないのだろう。

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