天気図から前線が消えている。
せめぎあわない世界。
ストレスのない世界でもあるが、
際限なく押し進めてしまう
ということでもあるだろう。
それにしても、天気を「図」で表すことを
始めたのは誰だったのだろう。
それは気圧の波紋でできている。
石を投げ込んでできる波紋のように
何かを静かなところに投げ込んで
その波紋を記すのは面白いだろう。
しかし、その意味について考えて
収束させるのは難しい。
様々なことの境界線に折り目をつけて
順番に折り畳み
もうこれ以上折り畳めないところまで
集約する方法もあるだろう。
しかし、それには沢山の境界線を見つけなければ
ならないし、労力が必要だろう。
いずれにしても私はただ眠いのだ。
夕食の時に、青色の瓶に入った
麦酒を飲んだからだけではないだろう。
人々は自分の傲慢さを
正当化するテクニックばかりを学んでいる。
勿論わたしは
あなたにとって何でもない。
何事も空を眺めて生きてゆけばよい。
等圧線は見えないけれど。