学習

あらゆる「学習」は
限りなく少ない状態で行うべきだと思う。
この頃は選択肢がとても多く、
仕事でも趣味でも恋愛でもなんでも
何から手を付けるべきなのか
何を選ぶべきなのか迷うことが多い。
若い世代になればなおさら
選択肢が多い状態にあると思う。
年配者は
物が少なく、徐々に発達してゆく過程に
生きていたから
最小の選択肢の中から
自分の思うものを選べば良かった。
三つの中からひとつを選んできた人は
千の中からひとつを選ぶことは
比較的容易だが、
最初から千のものがあって、
その中からひとつを選ぶ人は
自分にとって適切なものを
選ぶことが難しいのだ。
何かを見つけるには
自分なりの特性というものがあって、
少ない中からひとつを選ぶことを
繰り返すことで
見つけるための自分なりの方法
あるいは匂いみたいなものを
学習するのだと思う。

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