サンタクロース

つい最近、
サンタクロースというものを
信じるようになった。

小さい頃は獅子舞の獅子にようにしか
思っていなかった。
親も、サンタクロースがプレゼントを
持ってくるなどと言ったことはなかった。
クリスマスというものは
秋祭り的な何かだった。

しかし、ふと気付いたのだ。
サンタクロースは「概念」なのだ。
サンタクロースの姿形は象徴なのである。
たいせつな人がいる人たちはみな
贈り物をしたいと思っている。
それはつまり、
サンタクロースから委託されている。
下請けなのである。
あるいは、そう思った時点で
サンタクロースそのものだと言っても
間違いではない。

リアリティの海ばかりを泳いでいると
概念の世界を忘れてしまう。
それはよくないことだと思う。

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