言流

多分みんな、言葉を必要としているのです。
スマートフォンを眺めながら
街を歩く人がずいぶん増えました。
危ないからやめましょう
などと小学生に言うように
あちこちに啓蒙するポスターが
張ってあったりして私は笑ってしまいます。
この頃の大人というのは情けないものです。
情けないのは私だけかと思っていましたが、
どうもそうではないようです。
そういう事を知って、少し安心しました。
話がそれました。
多くの人が流れる言葉を追いかけています。
タイムラインという川を流れる言葉は
たとえつまらない言葉でも
隙間を埋めるために十分なのです。
しかし、私は言葉に重りを付けて
動かないようにしたいと思います。
そこに行けば、いつもそこにあるもので
あって欲しいと思っています。
流れているのは私なのです。
言葉が流れてゆく必要はないと思うのです。
言葉と一緒に流れることで、
自分が流れていないかのような錯覚をするのは
あまり良いことだとは思えないのです。
流れてゆかない言葉を紡ぎたいと思います。

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