草臥れているのか、
運動不足なのか、
加齢のためなのか、
よく分からないけれど
何だか時差ぼけみたいに怠くて
そして眠いという日々が続いている。
要するに使い物になっていない。
今日もはやり長い時間昼寝をしてしまった。
何人かの人の話し声で目が覚めた。
話し声は窓の外から聞こえてきた。
もう薄暗くなっていて
遅い時間だというのが分かった。
ぼそぼそと男たちが低い声で話しているのだが、
言葉が聞き取れなかった。
もしかしたら日本語ではないのではないか
と思って耳を澄ましてみるけれど、
子音しか聞こえず、
何語で話しているかもわからなかった。
うちのマンションは日本人しか住んでいないから、
たぶん日本語で話しているのだと思うけれど、
とうとう言葉も
聞こえなくなってしまったのか。
しばらく目を閉じていると、
言葉は消えてなくなった。
もしかしたら、これは
あらゆるしがらみが変化した後に
やってくる残響みたいなものかもしれない
そんなふうにも思えた。