月別アーカイブ: 2014年7月

言流

多分みんな、言葉を必要としているのです。 スマートフォンを眺めながら 街を歩く人がずいぶん増えました。 危ないからやめましょう などと小学生に言うように あちこちに啓蒙するポスターが 張ってあったりして私は笑ってしまいま … 続きを読む

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通過

台風が前線を吹き飛ばして 蝉が鳴いている。 かつて朝の路上にはびこった コドモの群れはもうおらず、 ただカンカンと光が差している。 私は淡々と生きているだろうか、 自転車のペダルを踏み込みながら そんなことを考えていた。 … 続きを読む

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存在

植物には音が聞こえている という記事を読んで、 ああやっぱり、と思った。 そんなこと小さい頃から知っていた。 人は科学の裏付けというものがあると 様々な事を信じられるようになるのだが、 私はたぶん何も信じてはおらず また … 続きを読む

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誰かの言葉

信じられる言葉などあるのだろうか と時々考えたりする。 それは電車に乗っていて 正面の女子高生が二人で喋っている言葉が 日本語として聞き取れず、 耳から受動的に流れ込んで来ない時などに 繰り返し考えたりする。 つまりそれ … 続きを読む

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いきがけの夏

宅配ボックスから小さな箱を取り出す。 それには炭酸ガスのバルブが入っている。 四十八本入っているはずだ。 通信販売で買った。 カランカランと金属が触れ合う音がする。 ソーダ水のもと。 誰が売っているのかも知らず、 誰が配 … 続きを読む

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ことば

草臥れているのか、 運動不足なのか、 加齢のためなのか、 よく分からないけれど 何だか時差ぼけみたいに怠くて そして眠いという日々が続いている。 要するに使い物になっていない。 今日もはやり長い時間昼寝をしてしまった。 … 続きを読む

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枇杷

供物のように ベッドにそっと自分の体をのせて 目を閉じると すぐに永遠はやってくる。 枇杷の実のことを思い出す。 交通量の多い都心の道を歩いていた。 前方からやってくる自転車を避けた時に ふと見上げた空に 枇杷はあった。 … 続きを読む

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