月別アーカイブ: 2014年6月

舎利禮文

存在というものはいったい何なのか 私は明解な言葉で表現することができないけれど、 関係性によってのみ実在することができる自分の 待ち針のようなものではないかと思う。 黒い雲が渦を巻いていて それは空に闇をもたらす物で や … 続きを読む

カテゴリー: 諸行無常 | 舎利禮文 はコメントを受け付けていません

夏ニ至ル

昼が一番長い日がやってきて そして通り過ぎた。 相変わらずくるくると回る球体の上に 私たちは暮らしており、 太陽との関係が日々変化する。 それを季節と呼んでいるけれど、 それは移ろいというよりは もっと宇宙的なことなのか … 続きを読む

カテゴリー: 諸行無常 | 夏ニ至ル はコメントを受け付けていません

かたち

中古レコード屋で Another Time Another Placeの日本版を見つけた。 日本版のCDなど見つからなかったので、 レコードも出ていなかったのだと思っていた。 ジャケットはオリジナルとは全く違ったもので、 … 続きを読む

カテゴリー: 諸行無常 | かたち はコメントを受け付けていません

花を一輪

花を一輪買って来て 洗面所に飾ることが どれほど こころをやわらかくするか 知っている。 毎朝、毎夕 その小さな一輪挿しの瓶の 水を冷たいものに入れ替えて 安らかぎというものを 分かち合うのである。 喜びを具象化する行い … 続きを読む

カテゴリー: 諸行無常 | 花を一輪 はコメントを受け付けていません

入梅

雨の季節を「梅雨」と言ったのは誰だろう。 そうしてそれは単なる雨期ではなくて 梅雨というものになった。 言葉は大きな力を持っている。 直面する状況を少し歪ませたり 持ち上げたりして、もう少し ちゃんと収まるように変形させ … 続きを読む

カテゴリー: 諸行無常 | 入梅 はコメントを受け付けていません

いつの間にか

いつの間にか 子供は大きくなっている。 いつの間にか 同級生は歳を取っている。 最初は薄く灰を被ったように見えたが、 いつの間にか 馴れた。 いつの間にか 世の中は病んでおり、 いつの間にか 子供は人の顔色を伺うようにな … 続きを読む

カテゴリー: 諸行無常 | いつの間にか はコメントを受け付けていません