月別アーカイブ: 2014年3月

大木

空気が変わったから、 帰り道を少し歩くことにした。 冷たさをまとって歩くのが苦手だった。 夜になると あらゆるものの色は消えて、 ただそこに道だけが伸びている。 住宅街の真ん中に交差点があって、 信号機が夜に色を添えてい … 続きを読む

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素粒子

池には水があったりなかったり、 空には星があったりなかったり、 心には愛のようなものがあったりなかったり、 財布にはお金があったりなかったり、 どんなものだって、 あったりなかったりします。 いつでも言っているように 我 … 続きを読む

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雑感

生きる、ということが希望だとすれば、 死ぬ、ということは絶望だろうか。 絶望的な生というものはあるのかもしれないが、 希望の死というものは無いような気がする。 病によって失われる梅の木の話しを聞いた。 彼らは花を咲かせ匂 … 続きを読む

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アニバーサリー

この世界にすでに存在しない人の 誕生日というものを 祝うべきなのかどうかと 私は少し考えてみて、 質量保存の法則というのを いつか習ったことを思い出す。 存在しないのではなくて 何か違う物になって この世の中には存在して … 続きを読む

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春まちうた

風が強い日が続く。 まだ枝ばかりの櫻の木の間を通り抜けて 見えない彼らは 色々なものを揺らす。 舞い上がる心をおさえながら、 私は静かに春を待つ人になる。 もうずいぶん沢山の春を見てきたけれど、 ここ数年は うすく塗り広 … 続きを読む

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三月の径

弥生三月がゆく。 花はいきなり咲くわけではない。 準備というものをしている。 美しい花びらを固く巻いている。 突然何かが目の前に現れるような気がするのは きっとそういう準備の過程というのを 見ないからだろう。 みんな知っ … 続きを読む

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コヤニスカッティ

朝、駅前で拡声器を使って、 何かしらの主張を空に放つ人がいる。 彼らの多くが政治という仕事をして 生存している人たちである。 私は彼らが何をしたいのかよく分からない。 ネガティヴな主張に賛同する人を増やしたいのか それと … 続きを読む

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Sixpence None the Richer

Sixpence None the Richer というバンドを知っていますか。 私が好きなものと あなたが好きな物は違うでしょう。 だから知らないのは当たり前です。 私は夕べから熱を出して寝込んでいて、 今日、ライブに … 続きを読む

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