月別アーカイブ: 2013年12月

深爪

夜、爪を切ると不幸になるという。 そういう歌が昔あった。 夕べ、深爪をした。 洗い物をする時に沁みる。 不幸はかなり身近なことなのだろう。 間に合わない夢をよく見る。 今朝もそんな夢を見た。 ふと日付や時間を見ると、 大 … 続きを読む

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忘年

明るい星もあれば 暗い星もあるだろう。 冷たい月の光に隠れて 見えないものもあるが、 確実にそれはあって しかし、 どうしてもそこに行くことはできない。 ただ存在を感じるだけだ。 多くのことには手が届かない。 けれど、ほ … 続きを読む

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終わりというものが見えていると 時は加速するのだと思う。 幼い頃よりも、確実に時は短くなった。 終わりというものが徐々に見えてくるからだ。 十二月は終わりの季節。 終わって始めようとすることが 私たちに課せられた運命なの … 続きを読む

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ダイナミックレンジ

瞼を閉じたような 細い月が昇っていて、 脇に金星のきらめきがあった。 それはとても美しかったけれど、 写真に撮っても こういうものは絶対に写らない。 見ているものを そのまま保存する方法は ないのだろう。 物語というのは … 続きを読む

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師走

最後のカレンダーをめくると 師走というものが当たり前のようにやってくる。 空は穏やかに晴れて ベランダには光が溢れているけれど、 着実に光の色は変わっていて、 冷たい世界の訪れを予感する。 イチョウの黄色ははらはらと落ち … 続きを読む

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