風邪を引いて寝込んだ。
朝起きたら喉が激しく痛んで
感染したのだなと思った。
不摂生なことをすると
たちまち免疫力が落ちて
空中を漂うものにつけいられる。
喉の痛みは怠さに変わって
それから鼻水そして高熱。
高い熱は時間の進み方を遅くする。
そして沢山のミニマルな夢と
死というものとの距離について
考えたくはないことを
ぐるぐると考えさせられる。
しかし熱が39度を超えたあたりで、
心は少し悟りの地域に
足を踏み入れ始める。
今回は思うところあって、
薬を飲まなかった。
ウイルスと闘うために上げている熱を
薬の力で下げてしまっては
戦時中の身体に申し訳ない気がして。
平熱よりも3度高いだけなのに
身体がものすごく熱く感じて、
そのような熱がいったいどういう仕組みで
どこから発生しているのかわからなかったが、
自分の身体が闘っていることを誇らしく思った。
丸一日熱は続いた。
その間、私は、適当に水分を取り、
熱と鼻がやられているせいで、
味のしない食べ物を食べて、
身体の闘いを応援した。
そして、夜が明けるとすっと熱は下がった。
勝ったのだ。
おめでとう、と私は身体に言った。
いや、ありがとうと言うべきだったかもしれない。
私を守って生かしてくれているのは
この身体なのだということを
今更ながら強く感じた
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