睡魔さん

ねぇ、もしも、
眠りの国というものがあったなら、
私はそこの大統領に推薦されるだろう。
あらゆる指導者は
推薦で決めればいい。
自分から治めてやろうなどと
言う者は、だいたいろくでなしである。
しかし私は、はてしなく眠いのだ。
いつものことだけれど。
眠くさえなければ、
百倍の力で
何でも出来そうなのに。
きっと邪悪な天使が
私を動けなくするために
魔法をかけている。
恐れてはいけない。
そのような魔法は解きなさい。
残り少ない世界を
少しだけ変化させる力を
私に与えなさい。

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