猫と太陽の関係

寒さと暑さが繰り返すことによって
成長のバランスが変わり
年輪というものが刻まれる。
きっと私たちもそうなのだろう
変化することが自分の中に
年輪を刻んでゆくのだろう。
環境、を選ぶということは
自分にとって年輪のバランスを
コントロールすることに違いない。
銀杏並木で太陽を浴びながら
そう思った。
寒い時は愛しく思い、
暑い時は憎んだりする存在。
しかし、彼は変わらず同じように
輝いているだけなのだ。
我々の傾きが少し変わり
風向きが変わって
環境が変化しただけで
彼への思いというのは
まったく変わってしまう。
彼にとってはきっと、迷惑なことだ。
面倒くさがらず、
いつも物事をいとしく思えるような
環境に移動することが
大切なのだろうと思う。
猫のように。

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