月別アーカイブ: 2012年10月

ないものはありません

私には積極性というものが まるで備わっていないようだ。 欠如している。 しかし、無いものは無いのであって、 急にどこかから湧いて出たりしないのだ。 無くてはならない などというのは実は嘘であって たいがいのものは無くても … 続きを読む

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光る星

どうすることも出来ないこと というのはすなわち環境であって、 とりたてて考えることすら 無駄なのであるが、 時々、そういうことを考える機会が 巡ってくる。 今日がその日だった。 雲がだんだん厚くなって 雨になろうとしてい … 続きを読む

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集う猫の夜

猫が集っている。 たとえばそのような 些細なことがひとつの喜びである。 季節が進むということの 意味がそこにあるだろう。 涼しくなったので、帰り道は少し歩くことにした。 風にまぎれて歩くのもまた、夜に入り込んでゆくための … 続きを読む

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バックグラウンドミュージック

新しいiPodを買った。 音楽を聴きながら 始めて街を歩いた時のことをおぼえている。 それはもう随分昔のことだけれど、 こんなことがあっていいのか と思うほど、素敵なことだった。 何もかもが映画の中の世界だった。 ばらば … 続きを読む

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怠惰

何も食べないでいるとお腹が空き、 ご飯を食べると眠くなる。 空腹も満腹も言ってみればみっともない。 しかし、それが本性というもので、 そこから離れると人で無くなってしまう。 何かを正しく成すためには 少しくらい人間という … 続きを読む

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重力

突然、空が破れたように かたまりみたいな雨が落ちてきて 何もかもがずぶ濡れになる というような雨の降り方が最近多い。 ゆうべもそうだった。 たまたま、ちょうど雨が降っている間だけ ピアノのレッスンで屋内にいたので、私は … 続きを読む

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神無月

ひからびることへの恐怖について、 一度ひまわりに訊いてみたいと思う。 台風の渦が足早に通り過ぎて 十月という季節が幕を開けた。 音に溢れた季節ではなくて、 ただ静寂だけの季節でもなくて、 吸い込まれるように、音を失ってゆ … 続きを読む

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