落下する雨の日曜日

ときどき、かたまりみたいな雨が落ちてくる。
晴れていても、曇っていても関係なく
それはまるで爆撃のように突然落ちてくる。
そんな天気が続いている。
爆撃に遭ったことはないけれど。
季節のそういう表現の形を、
私はだまって受け入れることしかできず、
しかしそれが自然というものだろう。

自分の居場所がないと思う人は
どこまで行っても、
いつまでたっても
それは見つからない。
そういうことが容易に分かる。
居場所というのはどこかにあるものではなくて
自分で決めることなのだから。
いや、そんなことは、はなから分かっていることで、
分かっているけれど、どうしようもないことが
あるということを知っているのも
また私なのだ。

物語は人と人を近づけるということを
知っているだろうか。
逆に、物語が無ければ、
人と人は遠いままだろう。
だから、自分を自分にとって
意味のあるものにするためには
物語を紡がなければならない。

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