広口

仕事場でいつも
ミネラルウォーターを買って飲んでいたが、
水はそんなに冷えていなくてもいいし、
だいいち水の星に住みながら
水に金を出すというのもどうなのだろう、と思った。
それで、浄水マグを買ってきて
水道の蛇口から出る水を飲むことにした。
活性炭のフィルタが真ん中についていて、
カルキ臭を緩和してくれるというもの。
水道の水はまぁそんなに美味しくはない。
しかしまずくもない。
一番変わったことは、口の広いもので
水を飲むと、沢山飲むということだった。
これはペットボトルから飲むよりも
飲みやすいということだろう。
つまり飲む、ことへのストレスが緩和された。
もうずっと、ペットボトルという口の狭い
ボトルから飲み物を飲むということが
当たり前になってしまっていたが、
やはり飲み物というものは、コップのような
口の広いもので飲んだ方が
心にも、体にも、良いような気がする。
当たり前になってしまっていることが
自分にどういう作用を及ぼしているか
なかなか気づかないものだが、
そういうことを見直してゆくのが
何となく面白い。

カテゴリー: 諸行無常 パーマリンク