神様、というのは
監視カメラのようなものではないかと思う。
ただ、見ているだけで
何もしないもの。
もしかしたら、ビデオケーブルは
繋がっていなかったりして。
いや、それどころか、ダミーカメラで
電源さえ入っておらず、
何も映してはいなかったりして。
見ている、見られているという
ただそれだけのことが
人を変えて行くということを知っているのは
なんだかずるいなと思う。
好奇心というのは、何だろう。
友達は
二人目の子供が生まれそうで
何を話しても
ふーん、へー、そうなの
そういう応答しか返さず
私が話すどんなことにも興味がなさそうだ。
そういうあからさまなことに対して
別に嫌悪しているわけではない。
なるほど、そういうものかと思う。
多分そういうことって、当たり前のことで、
すごく一般的で庶民的なことなのだろう。
ただ、家族も子供もいない私には
よく分からないだけだろう。
ただ、他者への好奇心というのは
そのようにして、失われるものなのだろうかと
思いながら
二つ並んだ星を眺めるだけだ。
理解するよりも、解釈した方がいいのだと
私の中にある何かが言っているけれど
眠りの中に答えを探しにゆこう。
おやすみ、世界さん。