スーパノヴァ

星は最後に爆発して、強い光を放つ。
超新星爆発。
古い星が死んだのに、
あまりに明るくて、
新しい星が生まれたように見えるから、
超新星と呼ぶのだそうだ。
いや、飛び散った星のカケラから
新しい星ができるのかもしれないけれど。

たまったビデオを、週末に観ていたら、
超新星を探す男の話があった。
毎夜、毎夜、望遠鏡を空に向けて星を見る。
そして、以前の星と目視で比較する。
点があるか無いか、そういう気が遠くなりそうな
細かな作業を、一晩中続ける。

それはロマンというものだろうか。
辞書でロマンチシズムを引くと
「夢や空想の世界に憧れ、現実を逃避し、
 甘い情緒や感傷を好む傾向」
などと書かれている。あるいは、
「〜ブルジョアの俗物性の支配する社会に反抗して
 異郷や過去にユートピアを求め、個性、空間、形式の
 自由を強調した。〜」
とある。何だかどちらも少し違っている。
星は夢でも空想でもなく、実際にそこにあるものだし、
私たちは現実に生きている。
実際に行動する人たちが持つものは
ロマンではないだろう。

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