月別アーカイブ: 2011年11月

霜月の良心

月が終わってしまう頃に 自分の担当している製品を 世の中に出さなければならないので、 何かと忙しくて 珍しく休日も会社に行ってみたりして 仕事をしている風ではあるけれど、 はたしてそれが、自分にとって 嘘がなく適切なこと … 続きを読む

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バランスボール

目覚めると 泣き声も上げないで 雨が降っていた。 どこもかしこも白濁して 何もかもが遠かった。 取り込み忘れた洗濯物が ベランダで揺れている。 ひさしはあっても 飛沫は世界を浮遊して しっとりと洗濯物を湿らせる。 救急車 … 続きを読む

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スーパノヴァ

星は最後に爆発して、強い光を放つ。 超新星爆発。 古い星が死んだのに、 あまりに明るくて、 新しい星が生まれたように見えるから、 超新星と呼ぶのだそうだ。 いや、飛び散った星のカケラから 新しい星ができるのかもしれないけ … 続きを読む

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遠い黒

てのひらを光にかざして 太陽の暖かさというものを やわらかく感じることができるのが 冬というものかもしれない。 今年は、まだそれほど ぬくもりというものが恋しくはない。 それはいいことだろうか。 空が藍色になるころ 窓の … 続きを読む

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起立

今日は立冬だそうだ。 冬が立っている。 冷たさを迎える時はいつも 縦縞模様なのだ。 そういえば、小学校の低学年の頃、 授業中に椅子の上に立ち上がって 「自由の女神だ!」と 突然言ってみたことがあった。 何がきっかけだった … 続きを読む

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ねがい

夜があってよかった 窓の灯りと、月を見上げてそう思う。 ずっと昔から、ひそやかな事が好きだった。 叫んだり、暴れたり、騒いだり そういうことを面白いと思わない子供だった。 それは、今でもあまり変わっていないと思う。 オリ … 続きを読む

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霜月

十一月というのが どういう季節だったか あまり思い出せない。 季節の中で生きていながら 季節というものを 強く意識することはなくて 暑いとか寒いとか ただその程度。 でも、今年というのは あと、ふたつきで終わるのだ。 そ … 続きを読む

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