月別アーカイブ: 2011年7月

mitaka.sora

どうも空っぽで困る。 何もないというよりは、要らない物が 詰まっていて、必要なものが入らない感じ。 会社の弁当メニューに「空揚げカレー」というのがあった。 「そらあげ?」 頭の中には何か凧のような風景が浮かんだ。 それっ … 続きを読む

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白い糸で結ばれている

南風に変わった。 どこか遠くに行っていた夏が 帰ってくるところ。 そうめんを茹でて食べた。 揖保の糸。 昔、龍野に親類がいたので、 毎年夏になると、蜜柑箱みたいな木箱に そうめんがぎっしり入ったやつを 送ってくれたものだ … 続きを読む

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逃避

窓を細く開けると ヒュルヒュルと風の音が鳴るから 僕はわざと窓を細く開けて それを聴いている。 夏の風音は冬のそれと違って 死を感じなくてすむから ずっと聴いていても平気。 やがて音は消えて、 風も、そして自分も どこか … 続きを読む

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おひさま

毎朝、放送される短いドラマがあって それを時々観ている。 「おひさま」という名前のそのドラマは 特にもの凄く変わった設定でも なんでもなくて、非常にありがちな 言ってみればなんてことない設定で、 物語が進んでゆく。 しか … 続きを読む

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つながらないことば

どうも、この二日ほど、このブログは落ちていたようで、 ずっとエラーが表示されているのは知っていた。 レンタルサーバーのコントロールパネルにもうまく繋がらず、 問い合わせをしていたのだけれど、解答がなく、 きっと、DBが壊 … 続きを読む

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黒い海

ゼリーについて取り立てて言うほどの 何か特別な感情は持っていない。 しいて言えば、液体の飲み物として 特に問題のないものを、やわらかな 固体にすることで、なにかとても 違ったものとして目の前に現れることが どうも、少しう … 続きを読む

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大気が不安定になっています

「空の写真ばっかり撮ってるやつって病んでるよな」  少し怪しくなってきた空を眺めながら  歩いていた僕の後ろから、その声は聞こえてきた。  それは、若くもなく、年寄りでもない声で  誰かと話しながら歩いているようだった。 … 続きを読む

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どらいなできごと

考えることが、考えたそばからこぼれ落ちて なんて勿体ないんだろう、書き留めておけないんだろう そう思いながら、現実から遠くなってゆくのが 自分にとっての眠りであるという毎日が続いて、 しかし、その程度でちゃんと学習してい … 続きを読む

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ブロッコリーというのは確か、食べ物だった。 しかし、それは花でもあった。 黒い帽子を被った若い男は、 花束のようにブロッコリーを抱えていた。 茹でてあるということは、よく見なくてもわかった。 彼は、左手にマヨネーズのチュ … 続きを読む

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