月別アーカイブ: 2011年4月

はなれること

黄金週間というものはとりあえず 会社に行かないということがはっきりしていて、 それが自分にとって喜ばしいことであるという 現実は果たして良いことなのだろうか。 それはひとつのモラトリアムのようなことで、 会社というものに … 続きを読む

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冷凍の夢

また電車の中で深く眠ってしまった。 最近、移動中に眠りの底に辿り着きそうなほど 眠ってしまうことが多くなった。 そうして、駅に着いて、無理矢理 体を起こして降りると、しばらくの間 どうしようもなく体調が悪い。 まるで、冷 … 続きを読む

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春の中身

気付くと四月もお別れの週になっている。 相変わらず落ち着かない日が続き 睡眠は不足している。 雨は突然降り出し、そして突然に止んで 太陽の有り難さを感じさせようとする。 職場でレイアウト変更があり 自分の席も移動した。 … 続きを読む

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落下するつばきの夕刻

赤い椿の花が引力によって ぼとりと地表に落下して、こちらを見ている。 椿が落ちたあたりは花壇になっていて 沢山のチューリップが植えられている。 赤い花は風に揺れている。 その赤さは、まるで根本に落ちた 椿の赤い色を吸って … 続きを読む

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ぼくの必要はきみの不要かも

雨が穀物のために降るという日。 また季節の針が十五度進んだのだ。 朝は晴れて、花が散った後の 緑が美しく萌えていたけれど 夕方が近くなるとどこからともなく 雲が集まってきて、空を覆ってしまった。 四月という月のことは 実 … 続きを読む

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夜は闇で闇は夜

この頃、夜が暗い。 太陽が失われていることを夜というのだから、 それはしごく当たり前ではあるのだけれど、 東京では夜が暗いと感じる事が少なかった。 それはいいことでも、悪いことでもなくて ただそれが普通に街の風景だった。 … 続きを読む

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風が吹いたら行くよ

桜の園でぼんやり桜を眺めていた。 日差しはすでに傾いていたけれど、 はらはらと散る花びらが映えて 美しいなと思った。 満開の桜よりも、こうして 散ってゆく桜の方が好きなのは何故だろう。 僕はポケットから、小さなウイスキー … 続きを読む

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航海

眠気と無気力というものと 年中戦わなければならなくなったのは いつからだったか。 それはたぶん、五歳の頃だ。 僕は保育園でお昼に出される牛乳が飲めなかった。 だから、家から瓶を持ってきて、 その瓶に注いで持って帰っていた … 続きを読む

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空のくすり

瞼を閉じた時のラインで 細い月が空にあった。 涙は見えなかったから たぶん、眠りにつこうと しているのだろう。 オレンジ色はあっという間に 青に吸い込まれて そして藍色から黒色の 夜というとてつもなさに葬られる。 それを … 続きを読む

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いきている証としての四月

四月。 何かが変わることは苦手。 良いことも悪いことも 星の光のように暗い空に開いた 針の穴から差し込んでいて それはとても遠くて 自分もきっとそのひとつなのだと 思うことによって さらに遠くなる。 春が来る度に、桜が咲 … 続きを読む

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