やめるときもすこやかなときも

物事に対する身体の反射というのがあって、
それは精神でコントロール不可能なところにあるのだと思う。
考えてみると、暑いとか寒いとかそういう
ことだってコントロール不可能で、
心頭を滅却すれば火もまた涼し
などと言うけれど、そんなことが出来るひとはほとんど居ない。
だから同じように、見たり聞いたり嗅いだり触ったりする
ことに反応する身体の反射や免疫力の低下も同様に
コントロール不可能なのだ。
寒ければ厚着を、暑ければクーラーを入れるように
自分にとって適切な環境を作り出すために
自ら工夫しなければ、身体をこわしてしまう。
そういった当たり前のことに気付かないで
ずっと耐えている場合があるけれど、それはよくないことだ。
精神論というのは、堪え忍ぶことではなくて
いかに工夫して自分を守ってゆくかなのだと思う。

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