月別アーカイブ: 2011年1月

冷たさのゆくえ

寒い日が続く。 まるで雪を蓄えているかのような黒い色の雲が 上空にあったけれど、風に吹かれて空に散った。 電車の窓から、どこかの公園の片隅に 白い梅の花が咲いているのが見えた。 一月は終わろうとしている。 いつもの年だと … 続きを読む

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らぶずっきゅん

夏目漱石が、I love you を「月が綺麗ですね」と訳した という話を読んで、本当にそうなのか調べてみた。 どうもそれは何かの書物を訳したというわけではなくて、 授業で生徒が訳した「我、汝を愛す」という訳を、 直接的 … 続きを読む

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出口とだけ書いてある

駅でも何でも、「入り口」とはどこにも書いていない のに「出口」というのはそこら中に書いてある。 出口から出ると、そこが入り口でもあったりする。 入り口は常に見つかるが、出口はまるで見つからない そういうものなのかもしれな … 続きを読む

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回収

ここのところ固定電話の着信履歴に 図書館からの電話が何度も残されていて それが尋常でない数だったので、これは 何だろう所謂ストーカーみたいなもの?と 不思議に思っていた。 ちゃんと留守番電話になっているのだから メッセー … 続きを読む

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夢は断片でできている

夢は連続して見ているわけではないようだ。 眠りの底から少し浮上したところで見て、 それからまた何も無い眠りの闇に沈む。 暫くしてからまたすっと覚醒の近くまで 浮かび上がって夢を見る。 そういうことを繰り返しているというこ … 続きを読む

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懐かしさが見つからないんです

実は、自分は懐かしさというものが分からない。 言葉では時々「懐かしい」と言う。言ってみる。 しかし内心、懐かしいとは、いったいどういうことだろう と思っている。 昔の音楽を聴いても、そこには懐かしさではなくて 何か新しさ … 続きを読む

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まぐろのきもち

まぐろは停まると死ぬという。 なんだか忙しない魚だなと思っていた。 しかし、あれはそういう性分なのではなくて、 構造的にそういうふうになっているそうだ。 他の魚のように、エラをぱたぱたできないので、 游ぐことによって、海 … 続きを読む

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音のエネルギーを吸って目覚める

寒い日はつづく。 けれど、寒ければ寒いほど、日差しの中に春への希望が 含まれているように感じられるのはなぜだろう。 希望というのは、困難な状況でこそ、 その存在を明確に意識できるのだろう。 求めるものは、意外にシンプルで … 続きを読む

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選別する仕組みを用意する

お店というもの、半分はお客さんで出来ている。 調度品のようにお客さんを選んで、そして配置している。 いいな、と思う店はそうやって、来るお客さんを 絞り込むような仕組みがある。 つまり万人受けするような要素から少し離れてい … 続きを読む

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冬はロックで

冬だから寒いのは当たり前だよ、確かにそう思う。 思うけれど、当たり前には辟易している。 当たり前の事を当たり前だと思うことによって失われるものが あるだろうと思うからだ。それは必然だろうか。 この間、レコードプレーヤーの … 続きを読む

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