月別アーカイブ: 2010年12月

誰も知らない

誰も僕のことを知らなければ、 僕はこの世界に存在しないのと同じだろうか。 そうだとすると、この世界というのは 地球の上のことではなくて、人々の脳味噌の中に あるという心のことかもしれない。 世界は細かく分割されていて疎に … 続きを読む

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明けない夜はないが暮れない昼もない

眠らないと言葉が出てこない。 それだけかどうか分からないけれど、 ここのところ、あまり込み入ったことを考えることができなくて 少し困っている。 恐ろしい夢を見ていた。 目覚めると、もう明け方だった。 あぁ夢でよかった、そ … 続きを読む

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団体戦

チームワークというのは 分担された作業を着実に遂行することではなくて、 人の分まで仕事をすることではないかと 最近思う。 しかしそれは、すきがあれば全部やってしまいたくなるような 仕事や、職場や、人間関係でなくてはならな … 続きを読む

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あーめんるーめん

よい天気が続く。 それは太陽との間に遮るものがないということだ。 光が届くことはよいことだ、闇よりも。 トイレに入ろうとして、スイッチを入れたら 小さくパチン、と音がして光が無くなった。 電球が切れたのだ。 そうか、トイ … 続きを読む

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冬の記憶

冬に至った日、ゆず湯に入ることができなかった。 だから今朝起き出してから、お湯をためて、ゆずを入れた。 柑橘系の香りは幼い頃から好き。 ずっと、みかんに恋い、してた。 暗くて冷たい倉庫に置かれた段ボール箱で 眠っているみ … 続きを読む

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月が欠けることを喜ぶ人々

今日は月が欠ける日だったらしい。 それは皆既月食と言って、めったに無いことだから、 見ることを楽しみにしている人も多かった。 しかし、午後になると窓の外は乳濁して雨の匂いがした。 レーダーの水色が、アメーバーのように関東 … 続きを読む

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ロードムービーみたいなもの

夜中にケーブルテレビでヴァイブレータという映画をやっていた。 確かこれは2003年の映画、映画館で観た。 玲は言う「自分の中のものを考える声がうるさいの」 そういえばこの頃、まだ狭いアパートに住んでいた。 窓の外の空もま … 続きを読む

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ノルウェイの森

村上春樹の「ノルウェイの森」という小説を読んだのは、1991年のことだった。 それは19年も前のことで、その後再読してないのだから、記憶もおぼろになり、 文章のディテールもはっきりとしていないが、言葉によってくり抜かれた … 続きを読む

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ぱらどっくす

何について考えたいのか、時々分からなくなる。 というか、分からないことばかりで、 端から火を付けて燃やしてしまいたくなる。 燃やしてしまえばそれは、黒く焦げて ぼろぼろと崩れ落ち、形を失うだろう。 それが何であったのか、 … 続きを読む

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歳末助かり合い

助かりたいとはいつも思うけれど、 助けて欲しいと思ったことはない。 誰かが私を、助けるとは思えないからだ。 世の中というのは思惑という糸が 複雑にからまっている。 それを命綱のようにたどって どこか自分にとって意味のある … 続きを読む

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