今の音楽には怒りが無いんだよみんな優しいの。
エレキギターはマシンガンみたいなもんでさ。
テレビを見ていたらそういう言葉が聞こえてきた。
そんな気もするけど、どうだろう、実際はもう少し違うと思う。
怒りが無いのではなくて、直接的な怒りを辺り構わず
ぶちまけていい世の中ではもうなくなったのだ
ということだろうと思う。
しかし、そういう世の中を作り上げたのは、七十年代に
怒りをぶちまけていた人々なのだから、何だか皮肉なものだ。
あんたに言われたくないねぇ
と、僕は冷ややかな目でテレビを見た。
どちらにせよ、怒りはいつだってあるのだ。
誰も、優しくなんてなってない。
そう、思う。
穏やかで、暖かな日曜日だった。
こういう日を小春日和というのだろうか。
しかし、小春日和というのは、もう少し寒い日が続く中の
暖かな日の事を言うのではないかという気がする。
日が暮れる頃、床屋に行くために街に出た。
久しぶりに本屋に寄ったら、欲しい本が沢山あって、
山積みにしてレジに持って行きそうになったけれど、いやいや
そんなに買っても読めないから、と思って三冊だけにした。
(結局買ってるじゃん)
しかし、本の重いことよ。
紙は重いね。
まぁ、もともと木だったわけだから、重いのも当然だけどね。