光の曲がり角

11月になると、もう光は弱くなっている。
地球の角度が、太陽に対して変わったのだ。
そうやって少し傾いただけで、季節という物が変わって、
僕たちはTシャツ一枚で外を歩くことさえできなくなる。
そういうことには抗いようがないことが分かっていて、
そういうことを当たり前だと思って、厚手の服を着たりする。

前よりも仕事が出来なくなった、と感じている。
では昔はどのくらい出来たのかというとそれも怪しいが、
最近の出来なさ加減はひどい物だ。
どうも僕は、何かを再利用して作り直すということが苦手のようだ。
出来上がったものをバラして、違う形に組み立てること。
そういう仕事が主になってから、まったく仕事に身が入らなくなった。
モチベーションとかなんとか、そういう格好の良いこととは違って
何かもっと根本的な問題だと思う。
ものを「作る」ということに対しての姿勢のようなこと。

週末に、目覚ましのアラームを仕掛けないで眠ることがとても嬉しい。
今日も良い天気だった。
紅葉は野に辿り着いたようで、木々の色が朽ちた光の色に変化している。
静かでいたいと思う。

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