夜、雨は降る

さらさらとしたカレーは夏の世界のカレーで、小麦粉を使った
ねっとりとしたカレーは冬の世界のカレーだと勝手に思っている。
そもそも、カレーライス的なルウを使うやつは、冬の世界のシチューと
夏の世界のカレーが出会って出来たのではないだろうか。
と、これも勝手に思っている。本当のことは知らない。
今日は、下北沢でスープカレーを食べてきた。夏のカレー。
頭に汗をいっぱいかきながら、辛いカレーを食べた。

ラッシーを飲み干してから外に出ると、雨が降っていた。
息が時々白く見えた。
もう十度くらいまで下がったということだろうか。
冬はそこまで来ているのだな、と思った。

夜になると雨が降ることが分かっていたのに、
洗濯物を外に干したまま出掛けた。
ひさしがあるから、たいして濡れないだろうと思ったのだ。
そういう、まぁいいか的な考え方をなんとかしなくては
と、いつも思うのだけれど、実はそれが僕を守っている素性
というものかもしれず、本当に何とかしてしまうのが良いこと
なのかどうか、わからない。
今夜の雨は、風が弱かったので、空から真っ直ぐ落ちてきて
ベランダに吹き込むこともなく、洗濯物の湿り具合もたいした
ことはなかった。僕は、それを取り込んで浴室に干し直した。

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