新しい朝

sky at mitaka

半分の丸と棘の付いた前線が、緞帳みたいに
南に下がって行って、夏は完全に終演を迎えた。
つい数日前まで、窓を開けると熱風が吹き込んできたのに
今は、まるで効率の良い冷房装置から吐き出されるような
冷気が流れ込んでくる。
空、雲は高いところで平べったく広がっているし、
あの灼熱の季節は、幻だったのだろうかと思えてくる。

私はといえば、睡眠不足、運動不足、ビタミン不足、勉強不足、
何もかもが不足しているような気がする。
いや、不足していることばかりが目について、
十分足りていることについては、感じないものなのかもしれない。

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